（6905）コーセルの2025年5月期第2四半期決算は、売上高148億円（前年同期比31.2%減）、営業利益6億3400万円（同85.0%減）、中間純利益は2億78百万円で同92.1%減と大幅な減収減益となった。中国景気の低迷長期化による産業機器需要の落ち込みが響いた形だ。受注急増の反動や在庫過多による発注調整が響き、収益力が低下した。

業績悪化を受け、通期業績予想を下方修正。売上高は291億円（前期比29.6%減）、営業利益は12億4500万円（同82.0%減）と厳しい見通しを示した。半導体製造装置関連の需要は徐々に回復するものの、FA関連機器や医療機器の需要回復は遅れると想定している。

配当については、第2四半期末で1株当たり27円を維持。期末配当は28円の予定で、年間合計55円となる見通しだ。

IoTやAI、5G分野の需要は一部回復基調にあるものの、中国景気低迷がFA機器や医療機器需要の重荷となっており、下期も低調な推移が予想される。収益改善には時間を要する見込みだ。