（5884）クラダシが再生可能エネルギー事業、特に系統用蓄電池事業への参入を発表し、市場はこれを好感。株価はストップ高となった。同社は、カーボンニュートラル達成を目指す社会的なニーズを背景に、再生可能エネルギーの導入拡大と電力需給の安定化を支える事業を検討中だ。クラダシは、食品ロス削減を主軸とするソーシャルグッドカンパニーとして知られているが、中長期的には新たな収益源として期待が高まっている。

具体的には、蓄電池による電力系統への調整力提供を通じ、昼間に余剰となる再エネ電力の効率的活用を目指している。2025年1月には新設の「グリーンインフラカンパニー」が担当部署となり、本格的な準備が進む予定だ。

クラダシは「食」事業からの拡張として、再エネ分野に注力する方針を示し、成長性の高い市場での新たな収益源確立を狙う。