（3653）モルフォは2024年10月期の連結決算を発表した。売上高は前期比38.4%増の33億円となり、過去最高を記録した。営業利益は2億5700万円と、前期の2億4400万円の赤字から黒字転換を果たした。経常利益は2億9800万円、親会社株主に帰属する当期純利益は3億100万円となった。

業績回復の主な要因は、スマートフォン・PC向けのロイヤリティ収入の大幅な増加だ。特に中国向けスマートデバイスが売上増加を牽引した。また、車載・DX向けの開発収入も堅調に推移した。

同社は①スマートデバイス、②車載/モビリティ、③DXの3つを戦略領域と位置付けている。イメージングテクノロジーを軸に高付加価値ソリューションの開発に取り組み、顧客企業の課題解決を図っている。

2025年10月期の連結業績予想について、売上高は37億円（前期比12.0%増）、営業利益は3億8000万円（同47.8%増）、経常利益は4億1000万円（同37.5%増）、親会社株主に帰属する当期純利益は3億2000万円（同6.1%増）を見込んでいる。

海外ではスマートフォン・PC向けのロイヤリティ収入が引き続き拡大する見通しだ。国内では車載・DX向けの受託開発収入を伸長させ、将来のライセンスビジネスにつなげていく方針。