8-10月期は高成長見込むも、先行きに不透明感

エヌビディアは20日、2024年8-10月期決算を発表する。市場予想によると、売上高は前年同期比82%増の約329億ドル（約5兆円）、純利益は87%増の約173億ドルとなる見通しだ。

エヌビディアは生成AI（人工知能）ブームの恩恵を受け、業績を急拡大させている。すでに前年同期も好調だったが、それと比べても高い成長率を維持する見込みだ。今回の決算発表で市場が最も注目するのは、2024年11月-2025年1月期の業績見通しだ。エヌビディアは2025年1月までに次世代AI半導体「ブラックウェル」の本格生産・出荷を開始する方針を示している。

しかし、ブラックウェルの生産には課題も指摘されている。製造プロセスの変更により、当初の予定から遅れが生じる可能性がある。アマゾン・ウェブ・サービス（AWS）のマット・ガーマンCEOは、ブラックウェルベースの新システムの稼働が2025年初頭以降になるとの見通しを示している。

8月の前回決算発表時には売上高見通しが市場の期待に届かず、株価が下落する場面もあった。