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    インテルのファウンドリー事業
    インテルのファウンドリー事業は、将来を左右する重要な戦略事業のはずだが、2023年には約70億ドルの損失を計上し、黒字化への道のりは険しい。ソフトバンクグループからのAIチップ受注は喉から手が出るほど欲しいはずだが、交渉は決裂したという。初期の段階ではソフトバンクグループはTSMCと交渉すると報じられており、いつからインテルと交渉したかは不明だが、ソフトバンクグループの要求する技術水準と数量に届かなかったという。

    インテルは1台3億5000万ユーロ(約560億円)もする極端紫外線(EUV)露光の新型装置を導入しており、2台目の装置購入にも熱心と言われている。27年に量産を目指す1.4ナノ品に使う計画だが、現在は3~4ナノの性能を持つ「18A」の量産準備を進めている段階だ。インテルがこの苦境から抜け出す兆候は今のところ見られない。

    アーム株を全株売却した時期が、ソフトバンクグループとの交渉決裂時期と被るため、完全に袂を別ったという印象を与えている。少なくとも2030年までにファウンドリー市場で世界第2位の地位を獲得するという目標は困難になったようだ。

株式情報更新 (9月22日)


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