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    注目銘柄 2024/6/12 07:33
    (3407) 旭化成 低温や高温でも使用できるリチウムイオン電池向けの電解液技術の検証に成功
    旭化成は、低温や高温でも使用できるリチウムイオン電池向けの電解液技術の検証に成功した。電池メーカーなどに技術を供与し、2025年の実用化を目指す。この新技術は、低温時でも高出力を維持でき、高温にも耐久性が高いという特長を持つ。これにより、電池性能が向上し、電気自動車(EV)での搭載電池の削減やコスト低減にもつながる。

    今回の技術は、ニッケルなどを使わない「リン酸鉄リチウムイオン(LFP)」系電池で、一般的なリチウムイオン電池の使用推奨範囲より広い温度範囲、低温ではマイナス40度、高温では60度での性能を検証したものだ。従来の電解液と比べて、高温で充放電を繰り返しても電池容量を維持し、低温でも高い出力を維持することが確認された。

    リチウムイオン電池では、低温時に電池容量や出力が下がりやすく、高温下では電池の劣化が加速するという課題があった。旭化成は、誘電率が高い溶媒を活用しながら調合技術を工夫し、低温や高温でも性能が落ちない電解液を開発した。EVなど電動車向けの利用を想定しており、電池メーカーに技術ライセンスを供与して実用化を進める。

株式情報更新 (10月18日)


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