防衛省は、中国の開発する極超音速兵器迎撃のために、レールガンを独自開発している。レールガンは電磁力を使って弾を発射する電磁加速砲で、米海軍は時速約7240キロの速度で1分間に10発を発射するレールガンを開発している。防衛省は2017年3月に電磁加速システムの研究試作機について日本製鋼所と3億2400万円で契約しており、実用化に向けて22年度予算案に65億円を計上した。

2024年度の防衛省予算の概算要求では、レールガンの研究に238億円が計上された。日本は今後10年以内にレールガンを完成させるために約7兆9433億円（560億ドル）以上の予算を計上すると、報じられたこともある。

海上自衛隊の艦艇を使って世界初となる洋上での射撃試験を行い、「可能な限り早期」の実用化を目指している。開発を加速するために、防衛装備庁が米海軍に要員を派遣している。レールガンは火薬を用いる従来の火砲より低コストで、対地・対艦攻撃やミサイル迎撃などでの活用を想定している。