日立製作所は、欧州を中心にロボットシステムインテグレーション（SI）事業を展開する独MA micro automation GmbH（MA社）を買収すると発表した。買収額は7150万ユーロ（約119億円）で、2024年後半の完了を目指す。

日立は成長戦略「デジタル・オペレーション改革」の一環として、今回の買収に踏み切った。自動車、食品、医薬品などの製造業を中心に、ロボットシステム導入やコンサルティング、メンテナンスを手掛けるMA社は、欧州市場で高い実績を持つ。


MA社は、高速リニア搬送システムや高精度組み立て、高速画像検査技術など含めたロボットSI事業を展開している。特に、高速／高精度の自動化ノウハウと光学画像検査技術を組み合わせることで、コンタクトレンズや体外診断／糖尿病向け診断用消耗品といった医療用部品の射出成形による製造、組立、試験に対応した超小型組み立てのロボットSIに強みを持つ。

買収完了後は、日立傘下で北米を拠点にロボットSI事業を展開するJRオートメーションと一体となりグローバルに事業を拡大していく方針。