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    キオクシアの経営統合は如何に
    キオクシア(旧東芝メモリ)と米大手ウエスタンデジタル(WD)が、4月下旬にも経営統合に向けた交渉を再開させるため、水面下で調整しているという見方が出ている。キオクシアの大株主である米投資ファンドのベインキャピタルが、協議再開に向けてSKハイニックスと交渉を続けているという。統合できなければ単独上場も選択肢となるという。
    キオクシアとウエスタンデジタルはNAND型フラッシュメモリーを手がけ、統合すれば世界シェア首位の韓国サムスン電子に並ぶ規模になる。昨年10月にSKハイニックスの反対で、交渉は中断されたが、インサイダー取引防止のために、交渉再開にあたって一定の期間を置く必要があったという。

    統合が実現すればSKハイニックスはメモリ業界で劣勢に立たされる。SKハイニックスは、NAND型フラッシュメモリーに特化しているキオクシアと組み、自らはHBMなどDRAMに注力するとの見方が出ている。

    ソフトバンクがキオクシアに出資して連携する案もあるようだ。関係を強化し、キオクシアとSKから、高性能のメモリー半導体を安定的に調達する狙いがある。

    キオクシアとウエスタンデジタルは、三重県四日市市と、岩手県北上市工場に7200億円余りの設備投資を行う計画で、経済産業省が最大でおよそ2400億円を補助することが、決まっている。経営統合は一体どうなったのか、4月末が注目される。

株式情報更新 (11月23日)


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