月面輸送サービスを提供するアイスペースは、海外での公募増資を発表した。最大で200億円強を見込む。新株発行は2059万1900株で、発行価格は投資家の需要に応じて3月25～28日に決める。

調達資金は、米子会社が開発する月面着陸船「M1」の打ち上げ費用や、着陸船に搭載する通信衛星の購入代金などに充てる。M1は、2026年にロケットに搭載されて打ち上げられる予定。月面に小型のローバーを送り込み、水資源や鉱物資源の存在を探査する。

アイスペースは、2019年に日本初の民間月面探査ミッション「HAKUTO-R」に参画し、月面着陸船の開発技術を確立している。月面に存在する水資源や鉱物資源を探査し、民間企業や政府機関向けに、月面への輸送サービスを提供することを目指している。