日清食品 ＨＤは、米国サウスカロライナ州に即席麺工場を建設する。投資額は約2億2800万ドル（約342億円）。2025年8月に稼働する予定で、米国では47年ぶりの新工場となる。新工場は、米国東部に2カ所目の生産拠点となる。米国の即席麺市場は、近年、アジア系移民の増加や健康志向の消費者の増加などにより、拡大している。日清食品 ＨＤは、新工場を稼働させることで、この需要増に対応する。

新工場は、袋麺やカップ麺の生産を行う。年間生産能力は、袋麺が約1億食、カップ麺が約4億食。既存の2拠点の生産能力を合わせると、米国における日清食品HDの即席麺生産能力は、年間約7億食となる。日本の即席麺の市場規模は、2022年度で7140億円で総需要は59億9141万食と過去最高を更新した。

世界ラーメン協会によると、米国の即席麺総需要は2022年に世界6位。非アジア圏の最大市場だ。英調査会社ユーロモニターの調査では米即席麺市場は22年に22億ドル（約3290億円）。19年と比べ6割ほど伸びた。2023年3月期の即席麺米国売上高は、東洋水産が1210億円、日清食品 ＨＤが770億円となっている。


【目標株価 / レーティング】

2023/11/10 GS 買い継続 16,100 → 17,800
2023/10/16 UBS 新規Buy　　 15,300
2023/10/10 JPM Over継続 12,800 → 13,800
2023/10/04 野村 Buy継続　 13,100 → 14,200 -