荏原は、カーボンフリー燃料として期待される液体アンモニア用キャンドモータポンプを開発した。燃焼時にCO2を排出しないアンモニアを温暖化対策に有効な燃料として利用する検討が進められている。一方で、毒性・臭気を持つため、取り扱いにあたっては外部への漏洩を防ぐことが重要となっている。

開発したポンプは、燃料アンモニアを取り扱う設備において使用することができる。モータ部分まで液体アンモニアに没液する構造を採用することにより、アンモニア液を外部に漏洩させることなく移送することが可能となっている。数多くのアンモニア混焼プラントが計画されており、無漏洩型ポンプの需要が拡大していくと予想されており、燃料アンモニアターミナルや燃料アンモニア発電といった設備において、より安全なアンモニア液移送用途が拡大する。