丸一鋼管は、米国・テキサス州に半導体用BA管の製造会社を設立する。半導体用BA管とは、半導体製造装置で使用される高純度のステンレス鋼管で、半導体製造装置で使用されるガスや液体を高純度に保つことができるため、半導体製造装置の長寿命化に役立っている。国内生産能力を15万本/月から25万本/月へ増強する設備投資を行っているが、大型の半導体工場建設計画が複数具体化している米国の需要に更に対応する為、米国工場を新設する。投資額は約7500万ドル（約105億円）。

また、メキシコに自動車用鋼管の新工場を建設する。現在、自動車メーカー向けは米シカゴなど2工場で生産しているが、新工場の稼働で生産能力は25％程度増える見通し。鋼管はハンドルやシートなど自動車のあらゆる部分に使われており、ＥＶ化で一部の鋼管は不要になるが、半導体不足による自動車の減産も回復に向かっており、生産能力を高める。投資額は約1500万ドル（約21億円）で、2025年度の稼働開始を目指す。