イーレックスは、電力小売りが主力だが、再生エネルギーの開発を次々と表明している。2023年には(5020)ＥＮＥＯＳ ＨＤと新潟県に世界最大級の大型バイオマス発電所を着工し、出力は30万キロワット規模で、石炭火力発電所からの転換を除く新設として世界最大級。世界発の超々臨界圧のバイオマス発電所を目指している。イーレックスは高知と大分にバイオマス発電所を保有しており、新たに大手電力から石炭火力発電所を4基程度買収し、バイオ燃料にベトナムで育てる植物「ソルガム」を利用したバイオマス発電所に改装する。投資額は数百億円と見られる。

Ｇ７サミットで温暖化ガス排出削減対策がとられていない石炭火力発電の輸出が規制されるなど、二酸化炭素（CO2）を多く排出する石炭火力の廃止が世界の潮流となっている。日本の石炭火力発電所は約150基で、日本政府は古い発電所の休廃止を求めていることから、バイオマス発電所への転換はビジネスチャンスとなっている。