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2020/4/27 07:36
(4502) 武田薬品工業 新型コロナウイルスの治療薬として、血漿分画製剤に期待大
武田薬品は、新型コロナウイルスに感染したハイリスク患者に対する治療薬として「抗 SARS-CoV-2 ポリクローナル高免疫グロブリン(H-IG)」の開発を開始している。世界各地で、新型肺炎から回復した人の血液を収集し、抗体を含む「免疫グロブリン」を抽出する手法で米CSL Behringyなど5社と提携した。血漿分画製剤の高免疫グロブリン(TAK-888)は、重症急性ウイルス性呼吸器感染症の治療薬として有効であることが示されており、有効な治療薬の可能性がある。
国立国際医療研究センターも、新型コロナウイルス感染症から回復した人約50人から1人400ミリリットルの血液の提供を受け、血しょうを患者50人に投与する臨床試験を5月にも開始する。この治療法は症例は少ないものの、中国とインドで重症者の回復に効果があったと報告されている。回復期血しょうと高免疫グロブリンは、FDA(米食品医薬品局)で、全国規模の治験が緊急承認されている。
回復した人の血液製剤を使用するという手法は古くからワクチンや抗生物質で行われてきた。レムデシベルやアビガンが効かない場合、古典的な手法が救世主となる期待を持ち続けておきたい。武田は大衆薬部門を4000億円規模で売却し、創薬研究に特化することから、株価は下がりにくくなっているが、本命浮上の可能性もありそうだ。
国立国際医療研究センターも、新型コロナウイルス感染症から回復した人約50人から1人400ミリリットルの血液の提供を受け、血しょうを患者50人に投与する臨床試験を5月にも開始する。この治療法は症例は少ないものの、中国とインドで重症者の回復に効果があったと報告されている。回復期血しょうと高免疫グロブリンは、FDA(米食品医薬品局)で、全国規模の治験が緊急承認されている。
回復した人の血液製剤を使用するという手法は古くからワクチンや抗生物質で行われてきた。レムデシベルやアビガンが効かない場合、古典的な手法が救世主となる期待を持ち続けておきたい。武田は大衆薬部門を4000億円規模で売却し、創薬研究に特化することから、株価は下がりにくくなっているが、本命浮上の可能性もありそうだ。