株テーマ：炭素繊維の関連銘柄
東レ、帝人、三菱ケミカルホールディングス傘下の三菱レイヨンが世界大手。PAN系炭素繊維とは、PAN(ポリアクリロニトリル繊維)を炭素化する方法で、高強度・高弾性率なことから、航空機や宇宙産業分野の構造材料向け、ゴルフシャフトなどスポーツ分野など広範囲な用途に使われている。ピッチ系炭素繊維とは、コールタールなどの石油重質分を原料とするピッチ繊維を炭素化する。エコカーの普及で、自動車は重量の重い電池が占める割合が多くなり、炭素繊維の採用による自動車軽量化をオールジャパンで開発する。帝人はGM向けに世界初の量産を開始。車体を強く、軽くするため、自動車向け炭素繊維の需要は2020年に11年比10倍の1万5000トンに拡大すると見られている。
ミズノの炭素繊維はゴルフクラブやテニスラケット向けに開発されたが、カシオのＧショックやトヨタのＦＣＶミライの水素タンクの補強材としても利用されている。
クラレはクルマの軽量化に向けてＣＦＲＰ（炭素繊維強化プラスチック）に本格参入する。炭素繊維は外部調達し、自社製の樹脂と組み合わせることで、製造コストを半減する。
東レは、炭素繊維を用いたＵＤテープでのハイブリッド射出成形技術を開発した。一般的なハイブリッド成形に比べて約70％のコスト低減を可能とする。
大豊工業は、カーボンファイバーリサイクル工業と共同で、再生炭素繊維を使用したＣＦＲＰ（炭素繊維強化プラスチック）を開発した。
