株テーマ:フィジカルインターネットの関連銘柄
フィジカルインターネット関連株。フィジカルインターネットとは、物流施設やトラックなどの物理的機能を利用して、インターネット上で情報が動くのと同じように、効率的にモノを運ぶ物流。それぞれの企業が社内に持つ倉庫やトラックをオープンにし、あらゆる事業者や利用者がシェアリングして連携させる。モノを効率的に運び、ドライバー不足の問題解決につながると期待される。
2024年4月からトラック運転手の時間外労働時間が年960時間までに制限される。何も対策を講じなければ、2024年度には14%、2030年度には34%の輸送力不足の可能性が推計されており、人手不足により物流が滞る恐れがある。
経済産業省は、2040年を目標に物流のあるべき将来像として「フィジカルインターネット・ロードマップ」で荷物や倉庫、ドライバー、車両の空き情報などをデジタル技術で可視化し、これらのリソースの社会共有と利活用によるシェアリングを実現しようとしている。
富士通は、2023年12月14日、ロジスティクス分野の物流情報標準ガイドラインに準拠したデータ変換・可視化サービス「Logisutics Global Link」の販売を開始すると発表した。ロジスティクスに関わる在庫や輸配送など幅広いデータを変換・標準化した上で、AWS上に蓄積。企業内やサプライチェーンを構成する異業種間においても安全・容易にデータ共有を可能とし、入出荷作業や車両待期の時間を大幅に削減することに貢献する。
大和ハウスグループのフレームワークスやロジスティード、BIPROGYなど8社は、2022年10月14日、経済産業省公募事業において、物流施設における自動化機器の制御・管理システムに係る標準化や商慣行にかかる業務対象物の標準化モデルケース創出に共同で取り組む実証実験提案が採択されたと発表した。物流施設における様々な自動化機器を統一的な方法で制御・管理するための標準化などを実証する。