株テーマ:山火事の関連銘柄
日本国内で山火事多発、消防車や消防関連株
日本国内で山火事が多発している。林野庁の統計によると、直近5年間(平成30年~令和4年)の平均で、年間約1.3千件の山火事が発生し、焼損面積は約7百ヘクタール、損害額は約2.4億円に達している。
発生状況と経済的影響
山火事の発生件数は長期的には減少傮向にあるものの、短周期で増減を繰り返している。1日あたりでは、全国で約4件の山火事が発生し、約2ヘクタールの森林が燃え、約70万円の損害が生じている計算だ。
経済的損失は直接的な被害にとどまらない。消火活動や被害地の再生、地域住民の支援などに多額のコストが必要となり、経済復興のための費用も膨らむ。
消防関連株の注目銘柄
防災意識の高まりや法規制の強化を背景に、消防関連株が注目されている。以下に代表的な銘柄を紹介する。
6455 モリタホールディングス
消防車両の製造で国内トップシェアを誇る。2025年1月31日に発表された第3四半期決算では、売上高が前年同期比19.7%増の654.95億円、営業利益が同100.4%増の66.07億円となり、大幅な増収増益を達成した。
6744 能美防災
日本最大手の総合防災設備メーカーで、火災報知設備や消火設備の製造・施工を手掛ける。
6745 ホーチキ
火災報知器や防災システムの開発・製造を行い、国内の防災市場で重要な役割を担う。
3302 帝国繊維
消防ホースや防災資材の製造・販売を行い、公共機関や企業向けに幅広く供給している。
3526 芦森工業
消防車用ホースや自動車用シートベルトなどの産業資材を製造する。安全関連の需要増に伴い、業績の伸びが期待される。
(7012)川崎重工業は、エアバス・ヘリコプターズ社と国際共同開発したBK117ヘリコプターを製造している。BK117は救急医療、消防・防災、警察、報道など幅広い用途で活躍しており、2024年には世界累計で2,000機の納入を達成した