株テーマ:リチウムの関連銘柄
リチウムは地球上で比較的豊富に存在する元素の一つだが、その回収と精製が困難であるため、希少金属と見なされることがある。リチウムが豊富に存在する鉱山は世界中に存在するが、その多くは開発に高いコストがかかる場所にある。主にバッテリーの材料として利用されるが、電池の正極材に使うリチウムとコバルトの製錬は6〜7割、負極材の黒鉛の製錬は7割を中国に依存する。世界2位の供給国チリは、リチウム産業を国有化する。
三菱マテリアル(5711)- リチウムイオン電池の正極材料の生産
日本精工(6471)- 自動車用リチウムイオン電池の電極材料
パナソニック(6752)- リチウムイオン電池の大手メーカーで、電気自動車や家庭用蓄電池
ソニー(6758)- リチウムイオン電池の製造・販売を行っており、電気自動車や家庭用蓄電池などに使用されている。
東レは、使用済みリチウムイオン電池からリチウムの80%以上を回収・利用できる技術開発にめどをつけたと報じられた。2024年~2025年度に試験設備で安全性やコストなどを検証し、2027年度までの事業化を目指すとしている。
イーロン・マスク氏が自身の企業群によるアルゼンチン投資の意向を表明し、同国のリチウム産業に新たな展開の可能性が生まれた。アルゼンチンは世界第4位のリチウム生産国であり、推定埋蔵量の約20%を保有している。2024年の生産量は前年比62.3%増加し、年末までに8万トンを超える見込みだ。
同国政府は2028年までに生産量を現在の5倍に拡大する計画を立てており、国際通貨基金(IMF)も今後10年間でリチウム輸出が数十億ドル規模に成長すると予測している。