株テーマ:マイクロLEDの関連銘柄
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アドバンテストと東レエンジニアリングは2024年4月10日、ミニ/マイクロLEDディスプレイの製造分野で、戦略的パートナーシップを締結した。
台湾のディスプレイ展示会で、次世代の「マイクロLED」が注目されている。LEDを高密度に敷き詰め、高精細かつ広視野角な中小型ディスプレイの期待がある。有機ELに続く技術として2020年以降の実用化を目指している。
シャープは、マイクロLEDを開発する米ベンチャー「eLux」に自社特許21件を現物出資し、鴻海グループと連携して液晶ディスプレイ用の新型バックライトの開発を進めている。
ソニーは独自の高画質ディスプレイ技術CLEDIS(クレディス)を開発し、アップルも研究していると言われる。シャープはマイクロLEDを開発する米ベンチャー「eLux」に自社特許21件を現物出資した。鴻海グループを結集し、液晶ディスプレイ用の新型バックライトから始め、アップルの動向に対応するようだ。マイクロLEDはスマートウオッチからスマートフォンで有機ELを代替する可能性があるが、日本勢は米国、台湾、フランスに出遅れている。
ソニーは幅40センチ、高さ45センチのディスプレイユニットに、独自開発のマイクロLEDを11万5200画素を敷き詰めており、既存のディスプレイでは表現できない高画質を表現できる。しかし韓国サムスン電子は2018年8月にも146インチのパネルに2400万個のマイクロLEDを敷き詰めた次世代テレビを発売する方針で、有機ELに続いて韓国勢に主導権を握られる可能性がある。
信越化学工業はマイクロLEDを用いたディスプレイの製造工程で使われる材料を開発し、2020年2月に上市。ブイ・テクノロジーは、2018年に海外大手メーカーからフレキシブルマイクロLEDディスプレイ用の製造装置を受注している。
東レエンジニアリングはテレビ用マイクロLEDディスプレーの主要工程にかかる時間を6分の1にできる製造装置を21年ないに投入する。装置の価格は2億~5億円程度で、世界各国から引き合いが来ている。
鴻海精密工業(フォックスコン)が、英国の新興企業ポロテックと提携し、次世代のマイクロLED技術を用いた拡張現実(AR)グラス向けディスプレイの開発・生産に乗り出す。鴻海は、ポロテックが持つマイクロLEDの先端技術と自社の量産能力を組み合わせ、ARグラス市場への本格参入を図る。両社は2025年第4四半期から台湾・台中市に設置する新たな生産ラインで量産を開始する予定だ。
(6235)オプトラン:マイクロLED向けドライエッチング装置を展開。
(6965)浜松ホトニクス:マイクロLEDの検査装置を開発。高速で検査可能な装置で良品率向上に貢献。
(7717)ブイ・テクノロジー:マイクロLEDディスプレイ製造ラインを出荷。LED素子のガラス基板への転写率で高評価を獲得。
(6925)ウシオ電機:マイクロLED製造に必要な光源技術を提供しており、ディスプレイの製造工程で重要なポジションを占めている。