米国商務省が発表した2025年1月の小売・外食売上高（速報値、季節調整済み）は、7239億ドルとなり、前月比0.9％減（±0.5％）となった。一方で、前年同月比では4.2％増（±0.5％）と堅調な伸びを維持した。

2024年11月から2025年1月までの3カ月累計売上高は、前年同期比で4.2％増（±0.5％）となった。また、2024年11月から12月の売上高は、速報値の0.4％増（±0.5％）から0.7％増（±0.3％）へと上方修正された。

小売業全体の売上高は前月比で1.2％減（±0.5％）となったが、前年同月比では4.0％増（±0.5％）となった。業種別では、自動車・部品販売が前年同月比6.4％増（±1.8％）と大きく伸びたほか、外食・飲食店の売上も前年同月比5.4％増（±1.9％）と堅調だった。

今回のデータは、消費者支出が前年からの増加傾向を維持しながらも、前月比では若干の調整が入ったことを示している。特に小売業全体の売上減少は、年末商戦後の需要減退や金利動向の影響を受けた可能性がある。一方で、自動車販売や外食産業の好調さが目立ち、依然として米国の消費市場は底堅さを示しているといえる。