（9531）東京ガスは、グリーン水素製造用の新たな触媒を開発し、希少金属イリジウムの使用量を従来の5分の1に削減することに成功した。

イリジウムは、水電解装置の電極触媒として広く使用されているが、非常に高価で供給量が限られている希少金属だ。現在のイリジウム価格は1グラム当たり約2万5000円と、白金の4〜5倍の高値で取引されている。

東京ガスが開発した新触媒は、イリジウムの使用量を大幅に削減しつつ、従来と同等以上の性能を実現した。この技術革新により、水電解装置のコスト低減が可能となり、グリーン水素の製造コスト削減に大きく寄与すると期待されている。

同社は、この新触媒技術を活用し、低コストでのグリーン水素製造を目指している。グリーン水素は、再生可能エネルギーを利用して水を電気分解して製造されるため、CO2を排出しないクリーンなエネルギー源として注目を集めている。

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