DeepSeekがOpenAIからデータを不正な方法で入手し、中国製のＡＩをつくったあるいは調査に入ったという情報がいくつか流れている。これがＡＩ関連株を反発させているようだ。

オープンAIは28日、中国企業が同社の対話型AI「ChatGPT」などの技術を無断で利用している可能性があると指摘し、警戒感を示した。同社は声明で、中国企業が米国のAI主要企業から学んだ「蒸留」と呼ばれるAI技術を使用している可能性を指摘。最先端機能の組み込みや知的財産保護に関する対策の必要性を強調した。

ホワイトハウスのAI・暗号資産担当責任者のデービッド・サックス氏は、国家安全保障上の懸念から、中国新興テクノロジー企業のAIアプリケーションについて、国家安全保障諮問委員会（NSC）が調査を進めていることを明らかにした。米政府は中国企業によるAI技術の不正利用に対する監視を一段と強化する方針だ。

この動きは、米中ハイテク覇権競争が一段と激化する中で、AI分野における技術流出防止の重要性が増していることを示している。