（6104）芝浦機械は、リチウムイオン電池（LiB）の革新的な電極製造技術を開発する米国のスタートアップ企業、AM Batteries Inc.（AMB）への出資を発表した。この戦略的投資により、芝浦機械は次世代電池製造技術の獲得を目指している。

AMBが開発中の「ドライ電極製法」は、従来の湿式製法と比較して、製造工程の簡略化やCO2排出量の削減、さらには電池のコストダウンを可能にする画期的な技術だ。この技術は静電スプレー方式を用いた独自の粉体塗装技術を活用し、有機溶剤を使用せずに電極を製造することができる。

芝浦機械はこれまでLiB向けセパレータフィルム製造装置の製造・販売を通じて電池製造装置市場で重要な役割を果たしてきた。今回の出資は、将来的に需要拡大が見込まれるドライ電極市場への参入と、さらにその技術を活用した全固体電池への展開を見据えたものだ。

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