注目銘柄
2025/1/7 16:06
慶応大学発のスタートアップ、エリーパワーが注目を集めている。同社は蓄電池の開発を手がけ、高い安全性と長寿命を特徴とするリチウムイオン電池を武器に、これまで住宅向け市場で成長を遂げてきた。そして、2023年11月に(7269)スズキが250億円を出資し、筆頭株主となったことで、新たな段階に進もうとしている。
エリーパワーの蓄電池は、発火リスクを低減するためにリン酸鉄を採用し、ドイツの認証機関テュフ・ラインランドの安全検査に世界で初めて合格した製品だ。フル充電を約1万7000回繰り返しても容量を初期の70%保持できる長寿命性能や、広範囲な温度環境で安定した動作が評価され、これまでに10万台以上を出荷している。
今回のスズキとの提携により、エリーパワーは長年の目標であった自動車用電池市場への本格進出を目指す。EV用電池の寿命を20年、走行距離を80万〜100万キロメートルに引き上げる技術を掲げ、1つの電池を長く使用することでCO2排出を削減するという環境面での強みをアピールしている。
スズキはエリーパワーと共同で、自動車用電池の開発を進め、小型軽量化の実現を目指す。リン酸鉄電池の課題であるエネルギー密度の低さを補い、競合製品と並ぶ性能を追求する構えだ。この協力は、スズキがEV戦略を強化する中で、重要な一手となるだろう。
エリーパワーは、日本経済新聞の「NEXTユニコーン調査」で前年比62%増の654億円の推計企業価値を記録し、ユニコーン企業の予備軍として注目されている。今後、蓄電池分野での成長とともに、自動車市場での新たな展開が期待される。
エリーパワーの蓄電池は、発火リスクを低減するためにリン酸鉄を採用し、ドイツの認証機関テュフ・ラインランドの安全検査に世界で初めて合格した製品だ。フル充電を約1万7000回繰り返しても容量を初期の70%保持できる長寿命性能や、広範囲な温度環境で安定した動作が評価され、これまでに10万台以上を出荷している。
今回のスズキとの提携により、エリーパワーは長年の目標であった自動車用電池市場への本格進出を目指す。EV用電池の寿命を20年、走行距離を80万〜100万キロメートルに引き上げる技術を掲げ、1つの電池を長く使用することでCO2排出を削減するという環境面での強みをアピールしている。
スズキはエリーパワーと共同で、自動車用電池の開発を進め、小型軽量化の実現を目指す。リン酸鉄電池の課題であるエネルギー密度の低さを補い、競合製品と並ぶ性能を追求する構えだ。この協力は、スズキがEV戦略を強化する中で、重要な一手となるだろう。
エリーパワーは、日本経済新聞の「NEXTユニコーン調査」で前年比62%増の654億円の推計企業価値を記録し、ユニコーン企業の予備軍として注目されている。今後、蓄電池分野での成長とともに、自動車市場での新たな展開が期待される。