（4538）扶桑薬品工業が、オーストラリアのバイオ医薬品企業Dimerixと巣状分節性糸球体硬化症（FSGS）治療薬候補「DMX-200」のライセンス契約を締結した。この契約により、扶桑薬品工業は日本国内における一次性FSGSを対象とした同薬の独占的な開発・販売権を取得した。

FSGSは世界で約22万人、日本国内で約1,400人が罹患する難治性疾患だが、現在承認された治療薬は存在しない。本契約に基づき、扶桑薬品工業は3億円の契約一時金を支払い、最大34億円のマイルストーン支払いに加え、販売進展に応じたロイヤリティもDimerix社に提供する。

DMX-200は炎症抑制と糸球体保護効果が期待されており、FDAやEMAから希少疾病用医薬品の指定も受けている。同社は腎臓疾患分野でのリーダーシップ強化を目指し、患者に新たな治療選択肢を早急に提供することを目指している。

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