コンファレンスボードの消費者信頼感指数（Consumer Confidence Index, CCI）は、米国の経済指標の一つで、消費者の経済に対する信頼感や購買意欲を測るものだ。この指数は、米国の民間経済調査機関「コンファレンスボード」が毎月発表している。

この指数は、約3,000世帯を対象にしたアンケート調査をもとに算出される。調査は、以下の2つの側面に分かれる：
　現在の景況感：現在の経済状況や雇用状況に対する評価。
　期待指数：6か月先の経済や雇用、収入に対する見通し。
消費者の「現状の経済の捉え方」と「将来の見通し」を指数化し、それぞれが全体のCCIに反映される。

基準値は1985年の100とされ、それを基準に上昇や下降を判断する。たとえば、指数が100を超える場合、消費者の信頼感が1985年の水準よりも高いとされる。

CCIは、米国経済を評価する上で重要な指標だ。消費者の信頼感が高いと、消費支出が増える傾向があり、経済成長を後押しする。一方で、信頼感が低下すると、支出が控えられ、景気後退の兆候となり得る。特に、個人消費がGDPの約7割を占める米国では、この指数の動向が注目されている。

CCIはあくまで「消費者心理」を示すものであり、実際の経済データとは異なる。例えば、失業率が改善しても消費者信頼感が低迷する場合もあり、その逆もあるため、他の経済指標と併せて解釈する必要がある。


【簡単解説】コンファレンスボードの消費者信頼感指数（CCI）は、アメリカの消費者が経済についてどれだけ楽観的か、悲観的かを示す指標だ。約3,000世帯を対象にしたアンケート結果を基に、現在の経済状況と未来の見通しを指数化している。

例えば、消費者が「経済が良くなる！」と考えれば指数は上昇し、消費行動が活発になりやすい。一方、悲観的だと指数は下がり、消費が控えられる可能性がある。アメリカ経済の7割を個人消費が占めるため、CCIの動きは経済全体に影響を与える。

基準値は1985年の「100」で、それを超えれば楽観的、下回れば慎重と判断される。この指数を使えば、経済の流れをつかむヒントが得られる。