（9024）西武ホールディングスは、2025年3月期の通期連結業績予想を大幅に上方修正した。東京ガーデンテラス紀尾井町の流動化に伴い、営業収益は前回予想比81.8％増の8980億円、営業利益は同542.2％増の2890億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同216.7％増の2660億円となる見込みだ。

業績予想修正の主な要因
　不動産事業：東京ガーデンテラス紀尾井町の流動化により、営業収益が大幅増加
　ホテル・レジャー事業：インバウンド需要の回復により、国内ホテル業が堅調
　都市交通・沿線事業：外出需要の取り込みにより、運輸収入が上振れ

配当予想についても、2025年3月期末の1株当たり配当金を15円から25円に引き上げ、年間配当金を前期比15円増の40円とする方針を示した。

さらに、資本効率性の向上と株主還元の強化を目的に、自己株式の取得を実施することを決定した。取得株式数の上限を2800万株（発行済株式総数の8.66％）、取得価額の上限を700億円とし、2024年12月13日から2025年12月12日までの期間で実施する。