第2四半期の業績は、売上収益が4,809億円、営業利益が1,660億円となり、ともに過去最高を更新した。需給バランスの改善による販売単価の上昇と、主にエンタープライズSSD向けのフラッシュメモリ出荷量の増加が寄与した。

第3四半期の業績予想については、売上収益が4,300〜4,800億円、営業利益が980〜1,380億円となる見通しだ。PC・スマートフォン向け需要は季節性要因と顧客の在庫調整により短期的に弱含むものの、データセンター・エンタープライズSSDの需要はAIの急速な普及を背景に増加を見込んでいる。

市場動向については、AIの活用に伴うデータセンター、エンタープライズ向け大容量ストレージ需要の高まりや、AI搭載PC・スマートフォンの普及への期待を背景に、中長期的なフラッシュメモリ市場の成長が引き続き見込まれるとしている。

また、メモリ業界全体として需要の成長に合わせた規律ある投資が継続しており、需給バランスは安定的に推移する見通しだ。製品開発面では、業界初のQLC技術を採用したUFS4.0組み込み式フラッシュメモリ製品の量産を開始したほか、クラウドおよびハイパースケールデータセンター向けの新製品のサンプル出荷を開始した。