注目銘柄

    注目銘柄 2024/6/18 05:39
    (9984) ソフトバンクグループ アームが貢献
    エヌビディアは2020年、アームを400億ドル(約4兆5600億円)でソフトバンクグループ(SBG)から買収することで合意した。現金と自社株の組み合わせによる買収だったため、成立すればSBGはエヌビディアの大株主となるはずが、米英とEUの監督当局が深刻な懸念を表明したため破談となり、アームはNY上場の道を選んだ。

    エヌビディアによるアーム買収が頓挫した時、ジェンスン・ファンCEOは「アームと密接に連携し、今後数十年にわたりライセンシーとして支援する。アームは次の10年で最も重要なCPUアーキテクチャになる」として、20年間のArmライセンスを保持した経緯がある。

    ソフトバンクグループはアームのみならず、エヌビディアとも密接な関係があるということだ。

    ソフトバンクグループは、22年4月にアーム株の75%分を担保に差し入れ日米欧11の金融機関から約1兆円(80億ドル)の融資を受けている。邦銀ではみずほ銀行と三井住友銀行が参加しており、返済期日は、アームの上場の完了から3カ月後、または借り入れから2年後のいずれか早い方と、設定されている。

    JPモルガンやバークレイズ、BNPパリバ、ゴールドマン、大和証券グループやドイツ銀も参加しているようだ。ソフトバンクグループはアーム上場後の株価評価に自信を持っていたため、上場時のアーム売却は最小限にとどめた。現在では、財務面に不安はない。S&Pグローバルは、ソフトバンクグループの長期発行体格付けを「BB」から「BB+」に1段階引き上げ、格付けの見通しは「安定的」としている。

株式情報更新 (9月6日)


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