サンケン電気は、新潟県小千谷市に新工場を建設し、2024年度後半から電気自動車（EV）向けのパワー半導体などを量産する。投資額は80億円で、26年度までに中国・大連の工場と合わせて年600万個の生産を目指す。サンケン電気は、電気自動車（EV）向けを成長分野と位置づけ、パワー半導体やセンサーを手がけている。EVトラクションモーター向けのパワーモジュールの需要は23～27年度の年平均成長率で31％と見込み、中国で量産を始めていた。将来的には1000万個の生産を目指すという。

米国子会社アレグロ マイクロシステムズは、世界トップの磁気センサーが強みで、電力制御のパワーデバイスも取り扱う。売り上げに占める割合は自動車向けが7割で、残りは産業機器向けで、サンケン電気の業績を牽引している。受注残は1年を超えているようだ。