ノリタケカンパニーリミテドは、スマートフォンなどに搭載する積層セラミックコンデンサー（MLCC）向けの電子材料などを増産する。約130億円を投じて新棟を建設し、2026年度までに生産能力を3－4倍に引き上げる。リチウムイオン電池の部品を製造するための焼成炉なども増設する。ノリタケの電子部品材料の売上比率は64％に達している。2021年度には、MLCC向け電子部品原料の新製造ラインが本格稼働を開始していた。

電子部品の材料などになる電子ペーストは、金属を有機溶媒に溶かした製品で、食器事業で培った、絵の具に溶かした金や白金を液体内で均一に分散させ、むらなく塗る技術をペースト品質の維持に活用している。ノリタケは、通信機器に搭載されるMLCCを製造する部品メーカーに電子材料を供給する。