ニチコンは、（8585）オリエントコーポレーションと、V2H（Vehicle to Home)システム等の普及における包括的業務提携で基本合意した。ニチコンは、V2Hシステムを世界で初めて開発しており、オートローン業界最大シェアを有するオリコとV2Hシステム等の普及支援、代金決済時におけるオリコの決済サービスの活用などで協業する

V2H（ビークル・ツー・ホーム）システムは、電気自動車の大容量バッテリーから電力を取り出し、分電盤を通じて家庭の電力として使用できるほか、家庭の電力で電気自動車を倍速充電できる、充放電機器。家庭の交流を直流に変換し車両へ充電、車両の直流を交流に変換し家庭へ放電を行う。

ニチコンのV2Hシステムは、ラインナップが多く、22年時点では受注逼迫で納期遅延が発生していた。自動車用充放電器市場が23年度は21年度比4倍の117億円と急拡大し、35年度には16倍の465億円になると予測されている。低価格で、ニチコンの国内で市場シェアは割と見られる。