大和ハウス工業は、リゾートホテル事業の大和リゾートを、ジャパン・ホテル・リート・アドバイザーズが管理する恵比寿リゾートへ556億円で売却する。リゾートホテルから撤退し、ホテル事業はビジネスホテルに注力する。大和リゾートが行うシティホテル事業はダイワロイヤルに移管されている。大和リゾート24カ所のホテル施設を運営しているが、施設の老朽化や新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、経営環境は大きく悪化していた。22年3月期の売上高は188億円で、営業損益は75億円の赤字。赤字は3年連続となっていた。

恵比寿リゾートは、ジャパン・ホテル・リート・アドバイザーズが運用するファンドの特別目的会社で、ホテルを専門分野としている。大和ハウス工業は、「ポートフォリオの最適化による利益成長と資本効率向上の両立」を掲げており、成長シナリオを再考し、再建・再編を進める意向。