4－9月売上は28.7％増の1017億円、営業利益は47.3％増の167億円、純利益は46.4％増の121億円となった。機能製品事業ではリチウムイオン二次電池用バインダー向けのフッ化ビニリデン樹脂を中心に売上げが伸び、高温炉用断熱材向けの炭素繊維の売上げが増加したことから、売上は64.3％増の472億円、営業利益は3.4倍の90億円となった。農薬・医薬分野では、慢性腎不全用剤「クレメジン」の売上げは減少したものの、農業・園芸用殺菌剤の売上げが増加し、売上は36.9％増の175億円、営業利益は38.4％増の16億円となった。家庭用ラップ「ＮＥＷクレラップ」は売上が減少している。

通期売上は1800億円から1900億円、営業利益は220億円から270億円、純利益は160億円から200億円へ上方修正した。リチウムイオン電池バインダー向けフッ化ビニリデン樹脂の販売が堅調に推移し、原燃料価格の高騰に対して製品価格への転嫁が進むとしている。