キリン ＨＤが、国立感染症研究所のエイズ研究センターと共同で実施している「乳酸菌L.ラクティス プラズマ（プラズマ乳酸菌）」を使用した新型コロナウイルス増殖・発症抑制に関する研究が、ＡＭＥＤ（日本医療研究開発機構）の「新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業」に採択された。新型コロナ感染直後のウイルス増殖を抑えるためには、インターフェロンなどの自然免疫による反応が重要とされているが、自然免疫反応を高め、新型コロナウイルスの増殖を抑える医薬品開発はこれまで行われていない。

プラズマ乳酸菌は、インターフェロンの産生を促すなど、自然免疫を高める機能があり、新型コロナウイルスの増殖を抑制することを確認している。キリン ＨＤは、初期段階の研究だが、研究成果を医薬品開発につなげるとして、国立感染症研究所との連携を進める。キリンの独自素材「プラズマ乳酸菌」シリーズは、販売が好調で、1～6月の販売金額は、前年比約5割増となっている。