NTTは、窒化アルミニウム
半導体でトランジスタを動かす実験に世界で初めて成功した。窒化アルミニウム
半導体はシリコンに比べて厚さを約40分の1にすることができるため、電気抵抗が減少し、電力損失が抑制できる。窒化アルミニウムは理論上、電力ロスをシリコンの5%以下、
SiCの35%以下、GaNの半分以下にできるという。
窒化アルミニウムは、アルミニウムの窒化物で、ボーキサイトとコークスの混合物を、窒素中で高温・高圧で反応させることで得られる。優れた熱伝導性、高電気絶縁性、各種
半導体に近い熱膨張性などの特性を有していることから、熱に弱い
半導体等の電子部品の放熱材料として利用されている。