注目銘柄

    注目銘柄 2022/2/3 10:30
    (4507) 塩野義製薬 経口薬S-217622でウイルス量が6-8割減少
    新型コロナ治療薬として開発中の経口薬S-217622への期待は、ワクチンより遙かに高い。第2/3相臨床試験の初期段階ではあるが、日本人成人69人を対象とした無作為化プラセボ対照二重盲検比較試験では、服用3日目の段階で、偽薬を飲んだ人に比べてウイルス量が6-8割減少した。ウイルス量の減少だけでは単純比較は出来ないが、日本が特例承認したメルクのモルヌピラビルは入院や死亡のリスクは約3割の低下に留まっており、フランスは年末に発注を取り消している。

    となると、米ファイザーが開発中の「パクスロビド」だが、10日に厚生労働省専門家部会で、承認の可否を審議する予定となっている。日本政府は200万人分の供給で合意しているが、承認直後は4万人分の供給に留まる見込みとなっている。不整脈や高血圧薬との併用は出来ず、発症3日以内の患者を対象とするなど、処方のハードルは高い。

    岸田首相は昨日の国会答弁で、S-217622について「申請があれば速やかに審査し、承認手続きを進める」と早期承認に意欲を示した。まだ期待先行ではあるが、塩野義製薬は初期出荷分の治療薬製造を終えている。

株式情報更新 (11月23日)


会員ログイン

パスワードを忘れてしまった場合

申込みがまだの方