トクヤマは、韓国ＳＫジオセントリックと半導体製造用の高純度イソプロピルアルコール(ＩＰＡ)の合弁会社を設立する。合弁会社には両社が6000万ドルずつ出資する。ＩＰＡは、ウェハ洗浄後の乾燥を行うために半導体工場で大量に使用されているが、韓国内の製造企業は1社のみで、サムスンやＳＫハイニックスの工場拡張で、2025年以降は供給不足が予想されている。合弁会社は2023年からパイロット生産を開始し、2024年より年間生産能力3万トンで生産を開始する計画。

トクヤマは、プロピレンと水を直接反応させる独自の直接水和法で製造した99.99％以上の高純度ＩＰＡを日本、台湾、中国、東南アジアを中心に販売してきた。合弁会社ではＳＫジオセントリックが原材料のプロピレンを供給し、トクヤマが生産技術を供与する。