注目銘柄

    注目銘柄 2021/8/10 17:44
    (8058) 三菱商事 (9101) 日本郵船 (8031) 三井物産 (6366) 千代田化工建設 組合を通じブルネイで製造する水素をENEOSに供給
    千代田化工建設、三菱商事、三井物産、日本郵船は、2021年8月10日、4社が共同設立した次世代水素エネルギーチェーン技術研究組合を通じ、ENEOSが行う実証事業にブルネイで製造する水素をメチルシクロヘサキン(MCH)として供給すると発表した。

    MCHは、トルエンと水素から生成され、常温・常圧下では液体の状態で、貯蔵や輸送では石油・石油化学品向けの既存インフラを活用でき、必要な時に水素を取り出すことができる有機化学品。水素は脱炭素社会への切り札と期待されるが、水素の需要地と供給地をグローバルで結ぶ大規模な長距離輸送や長期間貯蔵が水素社会実現に向けた1つの技術的課題となっており、組合はMCHをその課題解決手段の1つとして利用することを目指している。

    組合はNEDOの助成を受け、ブルネイで製造したMCHを日本に初めて国際間輸送し、水素を安定的に取り出す実証を2020年に完了。その実績を元に、ENEOSが石油供給構造高度化事業コンソーシアムの助成を受けて実施する技術実証支援事業に供給する。

    現在、国内の工業用水素利用の過半を占める石油精製の脱硫工程では、CO2の排出を伴う化石燃料由来のグレー水素が利用されている。製油所で利用するグレー水素を、MCHで輸送・貯蔵したCO2フリーの水素に置き換え、CO2排出量の削減が可能であることから、MCHのENEOSの実証事業に供給することは、MCH活用の普及・拡大に向けた大きな一歩と期待されるとしている。

    千代田化工建設の株価は0.84%高の361円、三菱商事の株価は0.9%安の3187円、三井物産の株価は0.76%安の2615円、日本郵船の株価は1.93%安の7620円で推移している。

株式情報更新 (11月28日)


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