住友電気工業は、米KMXテクノロジーと水処理の膜蒸留開発に関する基本合意書を締結した。KMXテクノロジーは、膜蒸留、水処理、有価鉱物回収を手掛けており、PTFEポアフロン中空糸膜を使った新たな膜蒸留技術を開発し、鉱山排水からの
レアアース回収やリチウム・金・銀・
ニッケルなどの有価物の回収を目指す。膜蒸留とは、原水に溶けている除去対象物と水との沸点の差を利用し、疎水性多孔質膜に蒸気を透過させる技術で、住友電気工業が開発した高耐水性PTFE中空糸膜を膜蒸留システムに適用することで、特性を大幅に高める。