ロート製薬は、痔治療薬「ボラギノール」の天藤製薬（アマトウセイヤク）を買収すると発表した。天藤製薬は創業200年を超え、ボラギノール創成から100年を経過する老舗企業で、買収額は90億円、創業家などから67％の株式を取得する。武田薬品工業は保有株比率30％を維持する。2021年3月期の売上高は58億円でロート製薬の売上高1812億円と見劣りするが、買収により海外の販売網約100カ国を通じて売り上げを増やす方針。

ロート製薬は、国内シェア4割の一般用目薬が主力で、大衆薬の品揃えを拡大し、安定収益を確保する。大衆薬は急激な拡大は期待できないが、安定的なキャッシュフローの源泉と位置づけ、スキンケア商品の事業も拡大する。