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    上方修正 2020/11/9 14:01
    (4061) デンカ 通期経常利益を3.4%上方修正 EV関連好調や新型コロナ抗原診断キットを織り込み
    デンカは通期経常利益を290億円から300億円と3.4%上方修正した。EVやHV、FCV関連製品の販売が好調に推移。8月から販売を開始した新型コロナウイルス抗原迅速診断キットの販売見通しを織り込み増益となる見通し。

    デンカの2021年3月期第2四半期(4-9月)の経常利益は15.4%減の122億円となった。4-6月の21.3%減から改善した。一部の電子・先端プロダクツ製品で販売数量が増加した一方、世界的な景気後退や原材料価格の下落などが影響した。

    主なセグメント別では、エラストマー・樹脂部門の利益は69.6%減の20億円。4-6月の66.2%減より悪化した。クロロプレンゴムは自動車の生産活動が停滞。ポリスチレン樹脂などは原材料価格の下落による販売価格の見直しなどが影響した。

    電子・先端プロダクツ部門の利益は13.8%増の65億円。4-6月の8.3%増より改善した。球状アルタナはxEV関連を中心に増加。電子部品・半導体関連向け機能フィルムなどは5Gやデータセンターの世界的な需要拡大で堅調に推移した。

    ワクチンや診断薬などのライフイノベーション部門の利益は2.8%減の24億円。4-6月の61.5%減から大幅改善した。検査試薬は受診者数の減少や健康診断の実施控えから減少する一方、インフルエンザワクチンの増収やアビガンの原料であるマロン酸ジエチルの出荷を行った。

    デンカの株価は60円高の3305円で推移している。

株式情報更新 (11月28日)


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