鹿島建設の2020年3月期経常利益は10％減の1466億円となった。土木事業での売上総利益率の低下や販管費の増加で減益となった。

セグメント別では、土木事業の営業利益は51.2％減の171億円。売上総利益率が低下した。

建築事業の営業利益は7.2％増の853億円。大型工事の施工の進捗や売上総利益率の向上が寄与した。

建設資機材の販売や総合リース業など国内関係会社が行っている事業である国内関係会社の営業利益は7.4％増の177億円。建設事業の売上総利益の増加が寄与した。

2021年3月期経常利益は19.5％減の1180億円を計画する。建築大型工事の施工量が少ない時期であることや新型コロナウイルスの影響で減収減益を一定程度見込む。また、海外での建設現場の閉鎖やそれに伴う経費の増加、開発事業の運営施設の稼働率低下などの影響を見込む。

新型コロナウイルスの影響では、国内外の事務所・建設現場を一時閉鎖した。

鹿島建設の株価は1円安の1144円で推移している。