2019年1月に発売した抗ウイルス性能を付与したメラミン化粧板「アイカウイルテクト」について、Ａ型インフルエンザウイルスやノロウイルスについては、良好な抗ウイルス性が確認されていたが、新型コロナウイルスと同じ属であるネココロナウイルスについて、日本の試験期間が99％以上の低減効果を確認した。また中国の試験においても、Ａ型インフルエンザウイルスについても、99.99％以上のメラミン化粧板表面上のウイルス低減効果を確認した。

「アイカウイルテクト」は、医療・福祉施設や育児・教育施設に加え、駅や商業施設など不特定多数が利用する施設で表面材としての利用が増えており、衛生管理が特に徹底される血管撮影室の収納家具の仕上げ材として虎の門病院も採用している。中国でも北京友誼病院など複数の病院が採用を始めた。アイカ工業のメラミン化粧板の前期売り上げは173億円だが、抗ウイルス性を武器に「アイカウイルテクト」の売上を3年後50億円に設定した。