ファーストリテイリングは通期営業利益を2450億円から1450億円と40.8％下方修正した。年間配当は500円から480円に減配する。

新型コロナウイルス感染症の影響で2020年4月7日時点でユニクロ事業は東南アジア・オーストラリア・インドで244店舗、欧州で97店舗、北米で62店舗、中国大陸で5店舗、日本で4店舗、グローバル合計で412店舗が臨時休業している。業績予想は3月の実績に加え、4月、5月は新型コロナウイルスの影響で大幅減収。6月以降に徐々に正常化する仮定のもとに算出したとしている。

また、2020年8月期第2四半期(9-2月)の営業利益は20.9％減の1367億円となった。新型コロナウイルスの影響などで韓国、グレーターチャイナが大幅に減収減益となった。

国内ユニクロ事業の営業利益は5.7％増の716億円。円高で原価率が大幅に低下し利益が改善した。

海外ユニクロ事業の営業利益は39.8％減の532億円。新型コロナウイルスの影響などで韓国、グレーターチャイナが大幅に減収減益となった。中国大陸の売上は3月以後は回復基調にあるとしている。

ジーユー事業の営業利益は12％増の158億円。ニットカーディガンやニットセットアップなどがヒット。素材の集約や早期発注で原価率が低下し増益となった。

ファーストリテイリングの株価は530円高の46950円で推移している。