ドイツの研究者が慢性膵炎治療に使われる「カモスタット」が、新型
コロナウイルスの感染を妨げる可能性があると発表している。小野薬品が1985年に「フオイパン」として発売したもので、既に物質特許は切れており、多くの後発医薬品が存在する。SARSやMERSでも動物実験でウイルス感染の防止が報告されているが、投与量はかなり多く、どのくらいの量で効くかは不透明。
東大医科研は
ナファモスタット(
フサン)が、カモスタット(フオイパン)に比べてウイルス侵入を防ぐ可能性を指摘している。
ナファモスタットは点滴、カモスタットは錠剤で処方される違いがあるが、他の薬剤との併用効果も指摘している。