住友不動産の前3月期売上は6.8％増の1兆0132億円、営業利益は7.2％増の2204億円、純利益は9.3％増の1308億円で着地した。売上高、営業利益、純利益で6期連続最高益を更新した。売上の1兆円突破は初めてとなる。不動産賃貸、不動産販売、完成工事、不動産流通の主要4事業全てで過去最高を更新し、極めて順調。

2020年3月期売上は0.7％増の1兆0200億円、営業利益は6.2％増の2340億円、純利益は7％増の1400億円を計画する。住友不動産の賃貸資産は9割以上が東京のオフィスビルに集中しており、既存ビルの空室率が低下しており、今期開業予定の賃貸ビルもテナントの入居が順調で、満室となる物件が多く、賃料面でも優位に立つ。今期は不動産販売部門で減収減益を計画するが、賃貸や住宅リフォームの「新築そっくりさん」の好調が続き、最高益更新の確度は高そうだ。野村證券は「買い」を継続し、目標株価を4780円から5480円に引き上げている。住友不動産の株価は26円安の4033円。