大日本住友製薬と北里研究所は、薬剤耐性菌感染症治療薬の創製を目的とした共同研究契約を締結したと発表した。

北里研究所は感染症研究の伝統と実績を持ち、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智特別栄誉教授のもとで独創的な抗感染症薬の創薬を目指している。

大日本住友製薬は、世界的に汎用されているカルバペネム系抗生物質製剤「メロペン」を創出しており、感染症領域の研究開発において蓄積された知見を持つ。

共同研究を通じて、画期的な抗感染症薬を提供することを目指す。研究期間は10年間。

抗菌薬に対する耐性菌の出現と蔓延は世界的な問題であり、このまま対策を取らなければ2050年までに薬剤耐性菌の感染症で死者1000万人/年、経済損失100兆ドルが予測され、WHOを中心とした国家・国際レベルでも対策が必要とされている。