2024年12月のADP全米雇用レポートによると、米民間部門の雇用者数は前月比で12.2万人増加した。一方、年間賃金の上昇率は前年同月比4.6％と、2021年7月以来の最も緩やかな伸びとなった。

12月の雇用増加は、サービス業が11.2万人と全体を牽引した一方で、製造業は3か月連続で減少した。12月の賃金上昇率は、前年同月比で緩やかな伸びを記録した。特に、建設業（5.1％増）や教育・医療サービス（4.9％増）が他の産業よりも高い上昇率を示した。

製造業の雇用減少が続く一方で、サービス業が引き続き雇用市場を支えている。賃金上昇率の鈍化は、インフレ抑制と労働市場の安定を示唆しており、連邦準備制度理事会（FRB）の政策運営にも影響を与える可能性がある。